高校の友人が参加している書画展に行ってきた。去年に引き続き、2回目。

ぶっちゃけ「書」というのをあまり知らない。しかし知らないからこそ、愉しめるものがある。伝えたいものがあり、観た人がどう感じてくれるかを考えたうえで、伝え方を考えて作品にする。
書は絵画のようなもの
絵画はモチーフ、形態 (デッサン)、色彩、構図、テクスチャが主な感じだと思うが、書の場合は文字、文字そのもの、文字の意味、文字数、書体(楷書・行書・草書など)、筆致(筆の勢い・スピード・重さ)、余白、構成が主になると思う。

上記の書「雲満窓」も、「どのような雲が窓いっぱいに広がっているか、その窓をどんな部屋から覗いている」のか。そういう答えは読んだ人が生きてきた人生の中で一つ一つ違うだろう。その自由さがとても好きで、そういった気付きを与えてくれる気がする。

書いた後に丸く型を抜いた書の余白感に、ニヤリとする。遊び心というか、自分もこういうことやるだろうなぁと思う。書は深いかもしれないけど日本の義務教育終えている人であれば、誰できるといってもいい。俳句も短歌も川柳もね。


書画展の一階では飲食できるスペースがあり、お酒も嗜める。
今回の日本酒「金雀飛翔」と「新政」、どちらもうまい。お酒という感じが全くしないのが、美味しくもあり怖いところ。
流れゆく川と、景色と、人のこころ

散歩がてらに書画展まで目黒川沿いの遊歩道。
落ち着き始めた桜の新緑と時折通り抜ける風が、ほろ酔った意識に心地よく、こんなにも穏やかな気持ちは久しぶりだなぁとしみじみ思った。
こんな時間をもっと増やしたい。